国際結婚手続き イラン
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Ⅰ 日本で先に結婚し、後からイランに報告する方法
STEP1:在日イラン大使館で婚姻要件具備証明書を取得する
在日イラン大使館でイラン人のお相手の婚姻要件具備証明書を取得します。
婚姻要件具備証明書とは、イラン人のお相手がイラン法に照らして結婚することができる状況にあることをイラン政府として証明した書類です。
※下記必要書類に関しては変更などの可能性がありますのでご参考程度にとどめ、必ず事前に大使館へ確認してください。
【必要書類】
・日本人の戸籍謄本1通
・イラン人のシェナスナーメ
・イラン人女性の父による結婚同意書
注意! イランは、女性と男性で結婚手続きが異なります。
イランでは女性の方が外国人と結婚するハードルが高いので、イラン人女性と結婚するのかイラン人男性と結婚するのかを区別して手続きを進めましょう。
STEP2:日本の市区町村役場に結婚届を提出する
市区町村役場の担当者により要求する書類が異なりますので、必ず事前にご確認ください。
【必要書類】
・イラン人の婚姻要件具備証明書
・イラン人のパスポート
・戸籍謄本(本籍地以外で結婚する場合)
・婚姻届
STEP3:日本の市区町村役場で戸籍謄本を入手(再訪)
婚姻届が受理されると婚姻届受理証明書が発行されます。
受理された時点で結婚が成立します。
また婚姻届受理日から1週間程度で、結婚の事実が反映された戸籍謄本を入手できます。
STEP4:宗教婚を成立させる(於:アフルルバイトセンター)
イスラム教徒と結婚するためには、日本人もイスラム教徒に改宗しなければなりません。
イスラム教徒であるイラン人とご結婚される場合は、在日イラン大使館が案内しているため、入信と宗教婚の成立をアフルルバイトセンターでおこなう方が多いです。
アルファサポート行政書士事務所の最近のお客様の話によると、東京の在日イラン大使館ではアフルルバイトセンター以外の紹介はしていないとのことです。日本にはアフルルバイトセンター以外にもイスラム教の宗教婚を行なう施設はあるのですが、少なくとも東京のイラン大使館ではアフルルバイトセンターで宗教婚をしてくださいとの雰囲気です。
アフルルバイトセンターはイスラム教シーア派のコミュニティでは知る人ぞ知る著名な日本人の方が運営されており、かつ、在日イラン大使館のお勧めでもありますから、こちらを利用されれば問題ないでしょう。アルファサポート行政書士事務所のお客様のお話ですと、アフルルバイトセンターでは、手続き的なお話が多く宗教的なお話は少ないとのことです。
【必要書類】 ※事前に必要書類について最新の情報を確認してください。
・イラン人の写真1枚(3×4cm)
・日本人の写真3枚(3×4cm)(女性の場合イスラーム式に髪の毛を隠したもの)
・夫婦双方のパスポート
・イラン人のシェナスナーメ(出生証明書)
・日本人の住所証明書(例:住民票、免許証)
・日本の婚姻届受理証明書
・日本人の印鑑
・手数料:3万円
【受領するもの(成果物)】
・宗教婚の婚姻証明書
・入信証明書
STEP5:日本の病院で検査
イラン側の法律で要求されているため、HIV、梅毒、サラセミア貧血症、麻薬(覚醒剤またはアヘンなど1種類)の検査を日本の病院で受け、結果の証明書を受け取ります。
健康保険が適用にならないので、高い病院ですと1人2万円以上かかります。
以前は病院の指定は特にありませんでしたが、最近は在日イラン大使館が検査をする病院も案内していますので、指定病院を使っておけば間違いないでしょう。
STEP6:在日イラン大使館でイラン側の結婚手続き
在日イラン大使館でイラン側の結婚証明書を取得します。
※下記必要書類に関しては変更などの可能性がありますのでご参考程度にとどめ、必ず事前に大使館へ確認してください。
【必要書類】
・婚姻届申請書(イラン大使館配布)1通
・宗教婚の婚姻証明書
・入信証明書
・イラン人のシェナスナーメ(イラン身分証明書)
・イラン人の写真:3枚(3ヶ月以内に取ったもの、パスポートサイズ)
・日本人のパスポート(有効期限切れも可、名前等の確認のため)
・日本人の写真:6枚(3ヶ月以内にとったもの、パスポートサイズ、イスラム的服装のもの)
・日本の戸籍謄本(婚姻が記載されているもの)1通
・日本の婚姻届記載事項証明書 1通
・HIV・梅毒・薬物・サラセミア貧血検査の診断書・検査結果(3か月以内のもの) 夫婦各1通
・手数料
【受領するもの(成果物)】
・婚姻証明書
STEP7:日本の配偶者ビザを申請する
■この記事を書いた人
行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)
東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。執筆サイト:配偶者ビザ